影響力の武器とその影響力

影響力の武器とその影響力

「影響力の武器」とは、アメリカを代表する社会心理学者であるロバート・B・チャルディーニ氏が提唱する心理学的根拠に基づいたアプローチ法のことである。同氏の著書『影響力の武器』によると、「相手を説得して自らの思い通りの行動を引き出すための武器(アプローチ)には6つのパターンがある」といえるそうだ。具体的には返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性の6つに分類され、これらは思考する際に判断基準の理由づけや信頼性を高めるために使われるため人間の行動に大きく影響してしまう。違う言い方をすれば、これらをうまく操作できれば、思い通りに他人を動かすことが可能になってくる。
あらゆる情報が飛び交う現代社会において、誰もが他人に操作されてしまう危険性がある。情報の中には正確なものもあれば、正確でないものもある。誤情報に人々が惑わされることが頻繁に起きているように、6つの武器が仕込まれた正しくない情報が蔓延している。単純な刺激で集団をあらぬ方向に導くことが可能であることから、影響力の武器に基づいた判断は、危険を孕んでいることがわかる。このような状況下では、見聞きした情報が正しいのか正しくないのかを迅速に判断する力が求められている。

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